今回はW800のインプレです
W800のスペック等詳細が紹介されています
↓↓↓↓
☆W800独自採点評価☆
横に立っての押し引き取り回し
★★★★★★★☆☆☆
トルク感(加速力)
★★★★★★★☆☆☆
パワー感(高回転の伸び)
★★★★★★★☆☆☆
曲がり易さ
★★★★★★★☆☆☆
疲れにくさ
★★★★★★★★★☆
上がりのバイクになり得るか
★★★★★★★★★☆
横に立っての押し引き取り回し
W800は空冷2気筒エンジンを搭載した、装備重量225kg程(燃料、各部オイル、バッテリー含む)の大型バイクです。
W650と車格はほぼ同じで重量が10kg程増えていますが、取り回しはW650とそれ程大差はなく多少は大型バイクらしくズッシリとは感じますが良好です。
中型400cc4気筒バイクと同じような取り回しが可能です。
中型単気筒車のSR400と比較すると一回り以上大きく重い印象です。
W800は車格といい重量といい平均的な日本人体系の方にはジャストでベストなサイズに感じます。
正直これ以上大きく重くなってきますと、ガレージからのバックでの出庫や、コンビニ等での向き変えにストレスを感じてきますので、大型バイクの中ではこの辺りがギリギリストレスなく取り回す事が可能なちょうどいい大きさと重さに感じます。
欲を言えばW650からW800に進化した際に、FI化(フューエルインジェクション)や排ガス規制等での諸々の部品追加はわかりますが、重くなるのではなく多少は軽くなって欲しかったところです。
ちなみに167cm 60kgの筆者での足着きは両足のかかとが浮く程度で至って良好です。
W800純正シートはW650純正シートと比べるとサイドが絞ってありますので足着きはW650よりも良いです。
センタースタンドは慣れてしまえば一発で上がりますが、ズッシリとはきますので数回やると筋肉痛になるレベルです。
ヒョイヒョイ簡単に上がるSR400と比べるとやはり重く感じますが大型バイクですので仕方ないところではあります。
トルク感(加速力)
W800はW650からピストンボアをアップしFI化を経てアップデートされています。
W800のトルクは全体的にフラットに太く、FI化の支援もありシルクのような滑らかなスムーズ感があり低速からの加速も素晴らしいと感じます。
W650と比較すると明らかに断然W800の方が回転は滑らかで加速は速いです。
これは排気量の差、W650(675cc)W800(773cc)という感じではなく、FI化での支援が大きいのだと感じます。
W800はW650よりも純正エキパイ内径を絞りトルクの向上を計り、フライホイールも増量したようなので、その辺りも影響しているのではないでしょうか。
というよりもW650オリジナルの加速が遅すぎるという方が正しいのではないかと感じます。
W650のオリジナル車を走らせた方ならご存じかと思いますが、W650の純正マフラーの造りはいまいちでして、社外マフラー(連結管有り限定、バラ管はトルクダウン)に交換すると低速トルクまでもがトルクアップし加速がかなり良くなり生まれ変わったかのように全域で走り易くなります。
社外マフラーに交換した場合は、通常ですと抜けが良くなりますので低速トルクはダウンする筈なのですが、W650は全域でトルクアップするという真逆の反応でしたのでW650純正マフラーがいかにポテンシャルをダウンさせていたのかがよく分かりました。
W800はその辺りも改善されていますので正当な進化を感じます。
パワー感(高回転の伸び)
全域でフラットでシルキーなトルクを発揮するW800の360°クランク2気筒エンジンですが、意外と高回転の伸びも良く、50馬力そこそことは思えない程の良い伸び方をしてくれます。
勿論W650と比べても高回転の伸びは良いと感じます。
トルク(加速)は2割増し、パワー(伸び)は1割増しといったイメージです。
360°クランクですので片側シリンダー圧縮時にもう片側シリンダーは排気をしています。
同時に2つのピストンを押し上げていますので、単気筒エンジンと同じように振動を打ち消せないため独特の微振動があります。
これはハーレー系等の鼓動とは違い、あくまでSR400やSR500と同じ微振動ですので不快に思う方もいるかと思います。
この微振動をカワサキ社は味としてわざと残しているようです。
この微振動は4000回転辺りまでは強く感じますがそこを超えると振動は消え、あくまでフラットな特性の中なのですが、あたかもトルクバンドに入ったかのような伸びをみせてくれます。
ここが360°バーチカルツインエンジン独特の面白いところだと感じます。
高速道路走行での120km巡行も難なくこなせますし、そこからの加速も可能で160km辺りまではあっという間にグングン伸びていきます。
引っ張れば180kmメーターを振り切る事も可能ですので、高速走行も全く問題ない印象です。
装備重量260kg超えのスポーツスター883辺りですと、トルクが重量負けしている印象を受けましたので、W800は883よりも余裕のある走りが可能だと感じました。
勿論スポーツスターも1200でしたら重量負けせずに十分なトルクがあり走りにも余裕がありますが、筆者個人的にはW800の方が全体的に扱い易くバランスが良いので好みの車種に感じます。
曲がり易さ
W800のハンドリングはタイヤの状況にもよりますが、W650で気になった若干切れ込むというクセがなく、実に素直でナチュラルな印象で曲がり易く感じます。
サスペンションはW650はフロントサスがフニャフニャでリヤサスはビヨンビヨン跳ねました。
W800はフロントサスがW650よりも少ししっかりしたという印象で、リアサスの跳ねもW650よりも改善された印象を受けます。
その気になればある程度の速度でひらひらとワインディングを楽しむ事も可能です。
しかしながら重量に対してブレーキが弱いと感じますので、ブレーキタッチ向上にブレーキホースをステンメッシュに交換するのは基本になるかと思います。
それでも不満な場合は、ブレーキパッド交換やキャリパー交換、ローター交換まで視野に入れてもいいかもしれません。
W800はW650から10kg以上増量したのですがブレーキはW650から何も変わっていません、W650でもブレーキの効きはいまいちでしたのでここはローターを大きくするなりの改善が欲しかったところではあります。
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疲れにくさ
乗車ポジションも無理がなくゆったりとしていますし、足着きも良く信号待ちの多い下道もストレスは感じません。
エンジンも常に安定していて回せ回せと急かしてくる事もありませんし、回せば多少緊張感を伴った加速もしてくれます。
高速走行も特にストレスは感じませんし、特定の回転数での微振動こそありますがW800はどんなシチュエーションでも疲れにくいオートバイだと思います。
上がりのバイクになり得るか
W800は大型バイクの中では取り回しも良好でサイズ的に平均的な日本人の体形にジャストサイズな車格です。
加速も良く高回転の伸びもいいので街乗りからツーリングまで幅広く使え疲れ知らずです。
ブレーキこそ弱いですがワインディングも気持ちよくこなせますし高速走行も苦になりません。
メッキパーツをふんだんに使用した大型バイクですので、所有感も満たしてくれますしある程度見栄も張れるでしょう。
大きくて重いバイクは卒業したいけど、どうしても大型バイクじゃなきゃ嫌なんだという方にもちょうど良い車種かと感じます。
正直欠点という欠点が見当たりません。
敢えて言うならそこそこの重量がありますので林道等のオフロード走行がきついというところです。
筆者は林道等オフロード走行が好きですので、ここは重要視するところではあります。
しかしながらオンロード走行のみと考えた場合、W800は総合的にみても全て平均以上の高評価を獲得していますので、筆者のような大きく重いハイパワーな車種に疲れた方、飽きた方にとっての理想の上がりバイクになり得る可能性が極めて高い車種だと感じます。
筆者はオンオフどちらも楽しみたいという理由で現在はDR-Z400をメイン機として走らせ楽しんではいますが、オンロード専用にW800も出来れば置いておきたかったなというのが正直なところです。
それだけW800は魅力がある好みの車種であったのは間違いありません。
筆者はハーレー系車種(ソフテイル、ダイナ、スポーツスター)は今まで各種年式違いを数台所有してきましたが、やはりハーレー系車種というのは背が高く体もごつく重い外国人向けに造られていると感じます。
独特の雰囲気とリズミカルな排気音は魅力的ですが正直無駄に大きく重いです。
そこはやはり日本人向けに造られているW800の方が遙かに乗り易く楽しく感じました。
筆者はこのようなちょうど良い車種が大好きです。
最後まで読んで頂いてありがとうございました。
また面白そうなオートバイに出会いましたらインプレしていこうと思います。
こちら過去記事の一部になりますので興味が御座いましたらご覧ください。
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こちらは筆者が愛用しているおすすめ整備グッズです。
こちらは筆者愛用のシリコン性液体ガスケットです。いくつか試しましたがこちらのワコーズ製が一番使い易く、排気漏れからオイル漏れやゴム部品(インシュレーターやパッキン)補修まで様々な用途に使えて非常に便利です。
ワコーズ製品は多少高価ですが一本持っておけば常温保存で数年使えますので費用対効果は抜群です。色も半透明ですのではみ出しても目立ちにくく非常に使い勝手が良いです。整備に興味ある方は買わなきゃ損な万能ガスケットです。
こちらは筆者愛用の耐ガソリン性の油性液体ガスケットです。前記のワコーズガスケットメイクはシリコン性ですので耐油性は強力ですが耐ガソリンではありませんので燃料には弱いです。こちらは耐ガソリンに特化した製品ですので燃料が流れるキャブレターのパッキン補修などにはこちらを使っています。硬化も早くキャブの燃料漏れに効果抜群です。色もグレーなのではみ出ても目立ちません。よくある茶色の目立つ色ですと錆のように見えて非常に汚く感じます。こちらは常温ですと固まり易いので冷蔵庫で保存しています。こちらの耐ガソリン油性ガスケットと前記耐油シリコンガスケットを持っていれば大抵の整備には事足りますので他のガスケットは必要ないと感じます。
こちらはキャブレター用です。安価でサイズも豊富で1セット持っていると非常に助かります。
こちらは筆者愛用のエアポンプです。ゲージ付きで高圧タイヤのロードバイク用ですので勿論オートバイにも使えます。たまにショップで窒素を入れるよりも毎週家で規定値の空気を入れた方がハンドリングが良好になる印象です。高圧ですのでタイヤ交換時のビードも上げてくれます。チューブタイヤは勿論、チューブレスタイヤのビードまで上げてくれますのでコンプレッサーいらずの優れもので長年重宝しています。各メーカー色々ありますがパナレーサーが耐久性が有りおすすめです。
こちらは筆者愛用の燃料添加剤です。給油ごとに30mL程入れています。フューエル1と同等の成分でキャブレター内やインジェクター、ピストンまで綺麗にしてくれます。長年使っておりますが抜群の効果でフューエル1よりも安価でコスパが良く非常におすすめです。
こちらは筆者愛用のスマホホルダーです。スマホカバー&リング付きでも入る優れものなので激しくおすすめします!15mmの厚さのスマホが入った時はめっちゃ感動しました。今でも重宝しています。
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