今回はビューエル・M2サイクロンのインプレです
こちらはネオカフェレーサーカスタム車両です。
S1フォーク、HSR42キャブ仕様
ビューエル・M2サイクロン独自採点評価
1.横に立っての押し引き取り回し
★★★☆☆☆☆☆☆☆
2.トルク感(加速力)
★★★★★★★★☆☆
3.パワー感(高回転の伸び)
★★★★★★☆☆☆☆
4.気楽さ
★★☆☆☆☆☆☆☆☆
5.疲れにくさ
★★★☆☆☆☆☆☆☆
6.上がりのバイクになり得るか
★★★★☆☆☆☆☆☆
1.横に立っての押し引き取り回し
ビューエルというメーカーは、ハーレーダビッドソン社から独立した、エリックビューエルという方が設立したメーカーです。
M2サイクロンは、ハーレーダビッドソン社のリジットマウントモデルのXL1200スポーツスターのエンジンをベースに、ビューエル社がフルチューニングを施したエンジンを、スポーツスターよりも軽量な車体に積まれた車種になります。
装備重量は220kg程で、XL1200よりも20kg程軽量化されています。
車格はリジットマウントモデルのXL1200と大差ありませんが、軽量化されていますので、XL1200よりは多少取り回しが楽な印象です。
M2サイクロンの次世代の車格がコンパクトなファイヤーボルト等のXB12シリーズと比較すると、M2サイクロンは一回り大きく、ハンドル切れ角はそれ程広くないため小回りは苦手です。
2.トルク感
元々トルクフルなXL1200エンジンをフルチューニングされていますので、トルク感は凄まじく、0発進から100kmまでの加速力はXL1200やビッグツイン系(ダイナ、ソフテイル)を軽く凌駕し、リッターSSクラスに並ぶ速さがあります。
ケツを蹴飛ばされたような、怒涛の加速を感じられます。
一発一発地面を蹴って加速している感覚がライダーに伝わってきます。
3.パワー感
スロットルレスポンスの良いフルチューニングを施された凄まじいトルクを感じるエンジンですが、元々高回転まで回らないXL1200エンジンがベースですので、ビューエル社が、ハイカムにて高回転寄りにチューニングはされてはいますが、四気筒エンジンのようには高回転は回りません。
それでも高回転はXL1200よりは回りますので、200km付近までは比較的容易に速度が伸びていきます。
その代わり、ハーレー社のエンジンのような、リズムの良いいわゆる3拍子の排気音は出ないエンジンになっています。
次世代のXB12シリーズのエンジンの方が、低速トルクは薄いですが、高回転はスムーズに回る印象です。
4.気楽さ
XL1200よりは軽量ですが、エンジン自体は大きく重く、車格はスポーツスターと大差ありません。
ハンドル切れ角もそれ程ないため、ガレージ出庫時や、コンビニ等での向き変えも比較的気を遣いますので、気楽さというものはあまり感じられません。
次世代のXB12シリーズの方がより軽量コンパクトですので、M2やS1と比較すると余裕があり、気楽さがあるかと思います。
5.疲れにくさ
XL1200をそのままストリートファイターにしたような乗車姿勢です。
ハンドルがわりと遠く、バックステップ気味ですので、小柄な方には少々大変で、大柄な方でちょうど良いかなという印象です。
低速のトルクが凄まじく、ラフに扱うとリアタイヤが簡単に滑り、スリップダウンしてしまうため、操作にはやや気を遣いますので少々気疲れするかもしれません。
ハンドリングは切れ角こそありませんが、思っていたよりは良好で、若干切れ込む印象がありますがそれ程は苦にはならない感じでした。
気になった部分
筆者が一番気になったのは、エンジンからの強烈な熱風でした。
ちょうど股の内側辺りにエンジンからの強烈な熱風が当たり、火傷しそうに感じるレベルでした。
夏場は内股がすぐにヒリヒリしてきます。
空冷のビッグなエンジンをメーカーチューニングしてありますので、発熱量が半端ではなく、バックステップ気味ですので、ハーレー系の車体のように、足を開いて乗る事も出来ないため、凄まじい熱風が直に内股に当たります。
貧弱な筆者は長距離はとても耐えられませんでした。
この車両は外装(フェンダー、サイドカバー等)もカスタムされていましたので、その関係もあったのかもしれませんが、とても乗っていられるものではありませんでした。
6.上がりのバイクになり得るか
総合的にみた上がりのバイクになり得るか、という点ですが、M2サイクロンは、取り回しも比較的気を遣い、気楽さもあまり感じられず、凄まじいトルクでの怒涛の加速力以外には目立った良いところが感じられませんでした。
唯一無二の雰囲気と怒涛の加速力は魅力的ですが、エンジンからの強烈な熱風で火傷の危険性もありますし、上がりバイクになり得る可能性は低いのではないかと感じます。
筆者は軽量化され、フルチューニングされたスポーツスターとは一体どんなものなのかと、非常に興味を抱き乗り出してみました。
強烈なトルクによる凄まじい加速力には驚愕しましたが、ほんの数ヶ月で筆者には合わないと感じ、手放した経緯があります。
ビューエルはどのモデルもスロットルレスポンスが素晴らしく、加速力はハーレー社のエンジンの比ではないですから、ハーレー系モデルに乗っていて、ビューエルにも乗ってみたいな、という方は、1度走らせてみると新たな発見があり面白いかと思います。
ビューエルM2サイクロンはすれ違ったライダー達が振り返る程に唯一無二の雰囲気を持つ極めて玄人向けの車種かと感じました。
見た目と雰囲気は筆者の好みの車種でした。
zzr1200romichannel.hatenablog.com
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最後まで読んで頂きましてありがとう御座います。
次回は他車種をインプレしていきます。
こちらは筆者が愛用しているおすすめ整備グッズです。
こちらは筆者愛用のシリコン性液体ガスケットです。いくつか試しましたがこちらのワコーズ製が一番使い易く、排気漏れからオイル漏れやゴム部品(インシュレーターやパッキン)補修まで様々な用途に使えて非常に便利です。
ワコーズ製品は多少高価ですが一本持っておけば常温保存で数年使えますので費用対効果は抜群です。色も半透明ですのではみ出しても目立ちにくく非常に使い勝手が良いです。整備に興味ある方は買わなきゃ損な万能ガスケットです。
こちらは筆者愛用の耐ガソリン性の油性液体ガスケットです。前記のワコーズガスケットメイクはシリコン性ですので耐油性は強力ですが耐ガソリンではありませんので燃料には弱いです。こちらは耐ガソリンに特化した製品ですので燃料が流れるキャブレターのパッキン補修などにはこちらを使っています。硬化も早くキャブの燃料漏れに効果抜群です。色もグレーなのではみ出ても目立ちません。よくある茶色の目立つ色ですと錆のように見えて非常に汚く感じます。こちらは常温ですと固まり易いので冷蔵庫で保存しています。こちらの耐ガソリン油性ガスケットと前記耐油シリコンガスケットを持っていれば大抵の整備には事足りますので他のガスケットは必要ないと感じます。
こちらはキャブレター用です。安価でサイズも豊富で1セット持っていると非常に助かります。
こちらは筆者愛用のエアポンプです。ゲージ付きで高圧タイヤのロードバイク用ですので勿論オートバイにも使えます。たまにショップで窒素を入れるよりも毎週家で規定値の空気を入れた方がハンドリングが良好になる印象です。高圧ですのでタイヤ交換時のビードも上げてくれます。チューブタイヤは勿論、チューブレスタイヤのビードまで上げてくれますのでコンプレッサーいらずの優れもので長年重宝しています。各メーカー色々ありますがパナレーサーが耐久性が有りおすすめです。
こちらは筆者愛用の燃料添加剤です。給油ごとに30mL程入れています。フューエル1と同等の成分でキャブレター内やインジェクター、ピストンまで綺麗にしてくれます。長年使っておりますが抜群の効果でフューエル1よりも安価でコスパが良く非常におすすめです。
こちらは筆者愛用のスマホホルダーです。スマホカバー&リング付きでも入る優れものなので激しくおすすめします!15mmの厚さのスマホが入った時はめっちゃ感動しました。今でも重宝しています。
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