理想のバイクを探す・GarageRomi

自分の理想のバイクをさがそう

名車・XR250・インプレ・WR250、セロー250と比較・理想のバイク

今回は以前所有したXR250のインプレをしようと思います。

XR250 MD30のインプレです

筆者が所有した後期型倒立フォークのMD30最終モデルです。

勿論AIキャンセルもされています。


こちらはXR250のスペック等詳細が紹介されています
↓↓↓↓
bike-lineage.org

☆XR250 MD30独自採点評価☆

横に立っての押し引き取り回し
★★★★★★★★☆☆


トルク感(加速力)
★★★☆☆☆☆☆☆☆


パワー感(高回転の伸び)
★★★☆☆☆☆☆☆☆


曲がり易さ
★★★★★★★☆☆☆


疲れにくさ
★★★★★★★☆☆☆


上がりのバイクになり得るか
★★★★★★★☆☆☆


横に立っての押し引き取り回し

XR250は装備重量130kg程の軽量トレール車です。

以前ライバル車のセロー250やWR250Rも所有しましたのでそれらとの比較もしていきます。

車高はセロー250よりも高くWR250Rよりも若干低いといった感じです。

XR250の方がセロー250よりも車高は高いですがどちらも軽量ですので取り回しはセロー250と同等の印象でストレスなく取り回せます。

WR250Rの方は他車よりも若干大きく多少気を遣いますがそれほど大差はなく日頃重量車を扱っている方にとっては楽勝の部類です。

ちなみにXR250の足着きはサスペンションを一番柔らかくした状態で167cmの筆者で両足爪先ギリギリ着くかなといったところです。

お尻をずらせば片足べったりで安定します。

WR250Rはセロー250よりも足着きは断然悪く、両足爪先が一切着きませんので純正の車高では筆者にはストレスなく使う事は厳しい印象でした。

WR250Rはお尻をずらしても片足べったりは着きませんでしたので、ローダウンリンクに交換してからフロントを少々突き出してようやく両足爪先ギリギリ着くようになりました。

WR250Rはサスペンションも硬めですし純正車高ですと身長180cm程度はないと日常使いの足着きには苦労するのではないかと思います。

XR250は純正車高でもWR250R程は気を使わなくても日常的に扱えると感じます。

トルク感(加速力)

XR250はSOHC4バルブRFVC(燃焼室が半円型4バルブ)エンジンを搭載しています。

トレール車では珍しく排気エキパイが2本出ています。

エキパイ2本が絡み合っているのでエキパイ周りの整備性はいまいちです。

こちらのエンジンはWR250Rのような高回転型エンジンとまではいかない中回転型エンジンかと思います。

トルクはと言いますと、低速トルクはセロー250よりもない印象です。

ある程度回してあげないとトルクは感じません。

と言うかある程度回してもそこまで加速力は感じません。

低回転から中回転まではそれほど元気がなく非常にフラットな特性だと感じました。

低回転から中回転まではセロー250の方が遙かに元気で加速が良く俄然速く感じます。

WR250Rは高回転型エンジンですので低速トルクはセロー250には劣りますが、インジェクションの設定が絶妙なのかWR250Rは極低回転以外ではセロー250よりも元気で速いです。

これまたWR250RもXR250よりも低速トルクが強い印象です。

XR250のトルクの出方は3台の中で一番良くない印象を受けました。

吹け上がり方に鋭さもなくいまいち良くないですね。

以前Dトラッカー250(KLX250同エンジン)も所有しましたがDOHC中回転型のDトラッカーの方がまだ低速トルクがあった感じがします。

経験上ツインカムエンジンよりもシングルカムエンジンの方がフィーリングがマイルドで低速トルクが強くなる印象ですが、XR250はシングルカムエンジンのわりにはトルク感がなく拍子抜けしました。

正直筆者の想像していたよりも遙かにトルク感がない印象です。

パワー感(高回転の伸び)

パワー感はと言いますと、低中回転のトルクはあまり感じませんでしたが高回転まで回してやっとバババババーと車速が伸びてくる印象でした。

それでもWR250Rの洗練された鋭い伸びのあるギュイーーンというパワー感にはほど遠い印象です。

高回転だけで言ったらセロー250よりは多少伸びますが、セロー250の方が高回転手前までは全然元気が良く速く感じます。

XR250はスペック値は30馬力程出ているようですが、筆者が走らせた印象だと20馬力程度のパワーしかないのではないかなという印象を受けます。

セロー250はスペック値で20馬力程ですが走らせてみると25馬力以上に感じる程にわりと全域で元気があるエンジンですのでXR250とは真逆な印象です。

WR250Rはスペック値は30馬力程ですがこちらは40馬力はあるんではないかと思うほどに速く感じる素晴らしく洗練されたヤマハの技術の結晶のようなエンジンですので、正直XR250のエンジンとは比べ物になりませんでした。

トルク感に続きパワー感という点もXR250は筆者にはいまいちな印象でした。


曲がり易さ

XR250は高剛性の倒立フォークと調整可能なリアサスペンションが装備されていますので足回りはわりとしっかりしています。

セロー250よりも足回りは全然豪華でしなやかに良く動きます。

WR250Rと比べるとXR250の方がフレームも含め全体的に柔らかい印象です。

ただフロントブレーキのタッチが他2台に比べるといまいちだったのでブレーキホースのステンメッシュ化は必須なのかなと感じました。

オフロードではタッチの悪さが逆に有効になる場合も有りますが、筆者は常にオフロードだけを走る訳ではありませんのでいかんせんもう少しタッチが良くていいんじゃないかと感じました。

足回りがわりと豪華な割には筆者個人の感想としてはセロー250の方が気持ちよく曲がれる印象です。

セロー250はたいした足回りではないですが意外とハンドリングが素晴らしいのでバランスが絶妙なのかなと思います。

WR250Rは全体的にカッチリ硬めでわりとクイックですがこれまたWR250Rの方がXR250よりも曲がり易かったです。

なんと言いますかオフロードも舗装路もXR250のハンドリングはだいぶ中途半端な印象を受けました。

それでも軽量トレール車なので重い四気筒車等よりは遙かに曲がり易いのは確かではありますが、他ライバル車と比べると筆者的には違和感を感じるハンドリングでした。

疲れにくさ

車高は高いですが車体が軽いのでコンビニ等での向き変え等もストレスなく可能で急なUターンにもすぐに対応出来る軽快さは非常に高いです。

WR250Rとまではいきませんが足着きがいまいち良くありませんので横風が強い日や信号待ちが多い道等ではストレスが溜まるかもしれません。

シートはわりと幅広肉厚のフカフカ系で肉薄幅狭のヤマハ系車種と比べるとお尻の痛みが出るのが遅くロングツーリングはシート的には快適かもしれません。

XR250は回せばそこそこの伸びはありますがセロー250よりも多少伸びる程度ですので、高速道路での長時間100km巡行は出力不足で疲れるかと思います。

WR250Rは100km巡行が余裕で長時間でなければ120km巡行も可能な程のかなり元気なエンジンですのでその辺りは各車のスペック値を見るだけでは分からない決定的な差があるのだと感じます。

その辺りはDトラッカー(KLX250エンジン)も同じように120km巡行は厳しいのでエンジン性能だけでしたらやはりWR250Rは頭1つか2つ抜きに出ている印象です。

しかしWR250Rは『回せ回せ!もっとパワーを出させろ』と常に急かしてくる感じが強いエンジンですのでその点ではWR250Rは疲れてしまう車種でもあります。

XR250もある程度回さないと伸びてこないエンジンなのですが、WR250Rのように乗り手を急かしてはこないと感じましたのでその点の疲れ方は大丈夫なのではないかと思いました。

疲れにくさだけで言ったら筆者は全体的なバランスが絶妙に良いセロー250が一番疲れないのではないかと感じます。

上がりのバイクになり得るか

上がりのバイクになり得るかと考えますと、足着きはいまいちですが軽量で取り回し易く足回りも豪華です。

しかしながら肝心のエンジンは吹け上がりにやぼったさがあり全体的にトルク感もあまり感じられず、かといって高回転の伸びもいまいちでパワー感もそれ程感じません。

扱いにくさはないのだけどセロー250のようにメチャメチャ扱いやすい訳でもなく筆者的には違和感が勝ります。

足回りが豪華な割にはコーナリングが特別楽しい訳ではなくこれもまた不思議な違和感があります。

キャブレターを外すのも簡単ではなくフレームが邪魔してアクセスが大変で整備性もそれほど良くはないです。

プラグを外すのにプラグホールの形状上、汎用プラグレンチでは入らないのでXR250シリーズ専用プラグレンチが必要になります。

燃焼室の中心にプラグを持ってこなければならないというRFVCエンジンの宿命なのでしょうが、手の込んだエンジンの割にはパフォーマンスがそれほど良くない印象を受けます。

手軽にささっとプラグ交換が出来てしまうセロー250等とは整備性に雲泥の差を感じました。

XR250はエンジンオイルがSRのようにフレームの中を通っているドライサンプ方式なのもオイル交換の際はウェットサンプよりも少々面倒に感じます。

トルクではセロー250やWR250Rに勝てず、パワーではセロー250より多少上だがWR250Rには遠く及ばない。

かといって乗り易さも特別優れている訳ではない。

正直筆者には名車と言われているXR250の良さが全くと言っていいほど分からずに困惑しました。

上述の理由で他ライバル車の方が良い点が目立つためXR250は上がりバイクになり得る可能性はそれ程高くはないのではないかと感じます。

250トレールには良いライバル車が多いので筆者的にはXR250をピンポイントでおすすめは出来ません。

かと言ってXR250は普通以上には走ってくれますしそれ程ダメなバイクではないと思いますので、見た目や雰囲気が好みの方や熱烈なファンの方は楽しく長く乗れる車種かと思います。


現在はCRF250シリーズが本田の250トレールのメインになっていますが筆者はまだ機会がなく走らせた事がありません。

CRF250にはCBR250やレブル250に使用しているのDOHC水冷単気筒エンジンが搭載されています。

レブル250は以前試乗会で軽く乗らせてもらった事がありますのでエンジンフィーリングは想像はつきますが、シャシーや減速比などはCRF250とはまるで違いますので機会があれば是非CRF250に乗ってみたいと思います。

以前VTR250のインプレ記事でfi車とキャブ車の比較記事で似たような事例を書きましたが、CRF250はスペック値はたいした事がなくても洗練されたインジェクション車なのできっと一昔前のキャブ車のXR250よりも全域で元気なのではないかと勝手に想像しています。

こちらは筆者の過去記事になります。

zzr1200romichannel.hatenablog.com
zzr1200romichannel.hatenablog.com
zzr1200romichannel.hatenablog.com
zzr1200romichannel.hatenablog.com
zzr1200romichannel.hatenablog.com
zzr1200romichannel.hatenablog.com
zzr1200romichannel.hatenablog.com


こちらは筆者が愛用しているおすすめ整備グッズです。

こちらは筆者愛用のシリコン性液体ガスケットです。いくつか試しましたがこちらのワコーズ製が一番使い易く、排気漏れからオイル漏れやゴム部品(インシュレーターやパッキン)補修まで様々な用途に使えて非常に便利です。
ワコーズ製品は多少高価ですが一本持っておけば常温保存で数年使えますので費用対効果は抜群です。色も半透明ですのではみ出しても目立ちにくく非常に使い勝手が良いです。整備に興味ある方は買わなきゃ損な万能ガスケットです。

こちらは筆者愛用の耐ガソリン性の油性液体ガスケットです。前記のワコーズガスケットメイクはシリコン性ですので耐油性は強力ですが耐ガソリンではありませんので燃料には弱いです。こちらは耐ガソリンに特化した製品ですので燃料が流れるキャブレターのパッキン補修などにはこちらを使っています。硬化も早くキャブの燃料漏れに効果抜群です。色もグレーなのではみ出ても目立ちません。よくある茶色の目立つ色ですと錆のように見えて非常に汚く感じます。こちらは常温ですと固まり易いので冷蔵庫で保存しています。こちらの耐ガソリン油性ガスケットと前記耐油シリコンガスケットを持っていれば大抵の整備には事足りますので他のガスケットは必要ないと感じます。

こちらはキャブレター用です。安価でサイズも豊富で1セット持っていると非常に助かります。

こちらは筆者愛用のエアポンプです。ゲージ付きで高圧タイヤのロードバイク用ですので勿論オートバイにも使えます。たまにショップで窒素を入れるよりも毎週家で規定値の空気を入れた方がハンドリングが良好になる印象です。高圧ですのでタイヤ交換時のビードも上げてくれます。チューブタイヤは勿論、チューブレスタイヤビードまで上げてくれますのでコンプレッサーいらずの優れもので長年重宝しています。各メーカー色々ありますがパナレーサーが耐久性が有りおすすめです。

こちらは筆者愛用の燃料添加剤です。給油ごとに30mL程入れています。フューエル1と同等の成分でキャブレター内やインジェクター、ピストンまで綺麗にしてくれます。長年使っておりますが抜群の効果でフューエル1よりも安価でコスパが良く非常におすすめです。

こちらは筆者愛用のスマホホルダーです。スマホカバー&リング付きでも入る優れものなので激しくおすすめします!15mmの厚さのスマホが入った時はめっちゃ感動しました。今でも重宝しています。

最後にこちらをポチっとお願い致します!

にほんブログ村 バイクブログ バイク情報へ
にほんブログ村