今回はkawasaki・エストレヤのインプレです
所有したエストレヤの画像を消去してしまっていたようで、探しましたがこちらの数枚しか残っていませんでした。
【エストレヤ独自採点評価】
横に立っての押し引き取り回し
★★★★★★★★★☆
トルク感(加速力)
★★☆☆☆☆☆☆☆☆
パワー感(高回転の伸び)
★☆☆☆☆☆☆☆☆☆
気楽さ
★★★★★★★★★☆
疲れにくさ
★★★★★☆☆☆☆☆
上がりのバイクになり得るか
★★★☆☆☆☆☆☆☆
横に立っての押し引き取り回し
エストレヤは空冷単気筒250ccエンジンを搭載している軽量車です。
車体はコンパクトで軽いため、横に立っての取り回しには余裕があり、SR400よりも一回り小さく、自転車感覚で扱うことが可能です。
傾いてしまっても簡単に支えられますのでその辺りは安心感があります。
トルク感(加速力)
250ccでは類を見ない程のロングストロークエンジンですので、低速トルクが太いのか、と思いきやそれほど大したトルクは感じません。
歯切れの良さだけは多少感じる程度です。
そしてギア比が全体的にわりとショートですので、ギアチェンジが忙しく感じました。
250ccという小排気量でトルク型エンジンというのが少々無理があった気がしてならない印象です。
トルク型エンジンというのは最低でも排気量400ccは必要な気がします。
パワー感(高回転の伸び)
ロングストローク型エンジンですので高回転はそれ程回らずパワー感は皆無です。
100km超えるのがやっとという印象でした。
カタログスペック上は20馬力表示ですが、15馬力もないんじゃないかという印象を受けるエンジンです。
同じ250ccでカタログスペック20馬力のセロー250の方が断然速くトルクフルに感じます。
セロー250は引っ張れば130km前後は出ますので、エストレヤのエンジンがいかに遅いかが分かります。
イメージ的には、セロー250が25馬力程、エストレヤが15馬力程に感じる印象です。
高速道路は正直厳しいと感じます。
80kmでのんびり巡行がいいところです。
余談
筆者はカタログスペック値と体感値が乖離している車種の事を『スペック詐欺車種』と勝手に呼んでいるのですが、エストレヤはまさにスペック詐欺車種に属しているかと思います。
筆者の思う他スペック詐欺車種はVmax1200やセロー225などです。
やはり似たような年代に造られた車種ですので、当時のスペック値測定方法、もしくは公表方法、忖度、等のザルさ加減が酷かったんではないかと感じています。
逆にスペック値より断然元気に感じる喜ばしい『逆スペック詐欺』という車種もありますので、またの機会にお話ししようと思います。
ですので筆者は一昔前のカタログスペック値という物は一切信用してはいません、とりあえずまずは一度乗って走らせるという事を第一にと思っています。
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気楽さ
軽量コンパクトで自転車感覚で扱えますので、ガレージ出庫時やコンビニでの向き変え等も全くストレスなくこなすことが出来ます。
セルスターター付きですので下駄変わりにも気楽に使用が可能です。
疲れにくさ
扱い易いので疲れにくいのかと思いきや、出だしも遅くそして高回転の伸びもないので、なにしろ走りません。
きびきび気持ち良く走ってくれないため、その辺りがストレスになり疲れてしまう印象を受けました。
筆者はのんびりゆっくり走るのがわりと好きなのですが、エストレヤはいかんせん走りません。
フィーリング的にはカブをそのまま大きくしたイメージですが、とても250ccクラスの走りとは思えず、グロム125の方がまだ気持ちよく走ってくれる印象でした。
問題点
エストレヤの問題点ですが、よく耳にしますがやはりカムチェーンテンショナーの構造不良かと思います。
所有したエストレヤもそうでしたが、エストレヤはカムチェーンが伸びるのが早く、テンショナーも構造上ほとんど仕事をしてくれていませんので、カムチェーンが暴れ出しエンジンからカラカラ、カンカンと異音が出てきます。
テンショナーを加工して手動でテンションを強くする方法があるのですが、結局KLX系エンジンのように他箇所にダメージが出てしまいますので、カムチェーン新品交換が間違いないかと感じます。
カムチェーンとエンジンヘッドが弱いKLX250(Dトラッカー)もカワサキですし、エストレヤもカワサキです。
どうもこの時代のカワサキのエンジン設計は少々雑で耐久性に難がある印象を強く受けます。
筆者はまだインジェクション化されたエストレヤは所有した事がありませんので、インジェクション車はこの辺りが改善されているのか非常に気になります。
上がりのバイクになり得るか
軽量コンパクトで取り回しや気楽さは高評価なのですが、何しろ走りません。
本当に250ccあるのかと思ってしまうほど走りませんので、個人的には上がりのバイク以前の話かと感じました。
正直筆者にはエストレヤがロングセラーになっている理由がさっぱり分からない印象でした。
しかしながらエストレヤにも良い点がありました。
それはエンジンの造形美だと思います。
エストレヤのエンジンは非常に美しく感じます。
クランクケースが250ccとは思えない程に横幅があり重そうに感じますが、横から見たこのエンジンは芸術品のような美しさです。
このエンジンの造形美に惚れたファンが多いのではないのでしょうか。
エストレヤインジェクション車、もしくは同型エンジン搭載の250TRインジェクション車が、キャブ車とどのくらい違うのか個人的に非常に興味がありますので、走らせる機会がありましたらまたインプレしていこうと思います。
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