今回はkawasaki スーパーシェルパのインプレです
↑↑2台目シェルパ
↑↑1台目シェルパ
スーパーシェルパ独自採点評価
1.横に立っての押し引き取り回し
★★★★★★★★★☆
2.トルク感(加速力)
★★☆☆☆☆☆☆☆☆
3.パワー感(高回転の伸び)
★★★★☆☆☆☆☆☆
4.気楽さ
★★★★★★★★☆☆
5.疲れにくさ
★★★★★★☆☆☆☆
6.上がりのバイクになり得るか
★★★★★★☆☆☆☆
1.横に立っての押し引き取り回し
スーパーシェルパは装備重量125kg程の軽量車です。
フロント21インチ、リア18インチと250オフとしてはフルサイズですが、車格はKLX250よりもコンパクトです。
セロー250よりもまだコンパクトでセロー225に近い印象です。
シート高も低いため足つきも良く。小柄な方でも安心出来ます。
横に立っての取り回しは、セロー225よりは若干重いですが、コンパクトですので特に苦もなく余裕があります。
2.トルク感
スーパーシェルパは空冷単気筒エンジンを搭載しています。
KLX系のツインカム高回転型エンジンを空冷化した物になります。
高回転型エンジンのため、低回転のトルクはやや薄い印象です。
低回転トルクを補うためなのか、または当時のライバル車セロー225を意識してなのか、シェルパの1速はスーパーローギアになっていまして、0発進の際はすぐに吹けきってしまいますので、早めのシフトチェンジを行う必要があります。
慣れてきましたら2速発進で丁度いいと感じます。
セロー225も1速はスーパーローギアですがセロー225は低速トルクが太く粘りがありますので、シェルパ程は違和感がない印象です。
セロー225も吹けきってしまうのは同じですのでシフトチェンジは忙しく感じました。
どちらの1速もアタック系の遊び以外は使いにくい印象です。
セロー250になりますと、1速がスーパーローギアではありませんので、ごく自然な印象で非常に乗り易くなっています。
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3.パワー感
低速トルクが薄いシェルパですが、KLX譲りの高回転の伸びはありますので、回してあげれば比較的キビキビ走ってくれます。
シェルパは1速がスーパーローギアなのですが、6足はスーパーハイギアで、5速とかなり離れていまして、6速は高速道路専用のような使い道です。
ギア比イメージは 1----2-3-4-5----6 このような1速と6速だけが離れているイメージです。
6速がスーパーハイギアですので高速道路の100km巡行も比較的楽にこなしてくれます。
110km巡行も頑張ればいけそうな印象です。
120km巡行が可能なWR250よりは厳しいかなと感じます。
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4.気楽さ
フルサイズの割には車体もコンパクトで軽量なため、ガレージからの出庫時や、コンビニでの向き変え等もノンストレスで出来ますし、思い立ったらすぐにUターンも可能で気楽さは高評価です。
大きな自転車感覚で気軽に乗り出すことが出来ます。
5.疲れにくさ
コンパクトで軽い車体と、オフ車特有の無理のない乗車姿勢は疲れにくいのですが、低速トルクが薄く高回転型エンジンのため、ある程度回してあげる必要があります。
しかしながら、1速がスーパーローギアのため回せばすぐに吹けきってしまいます。
ですのでシフトチェンジが非常に忙しく、良い具合に嚙み合ってはいないため、その辺りがストレスに感じるかもしれません。
気になった点
これはキャブレター車のKLX250やDトラッカーにも同じ事が言えるのですが、このKLX系ツインカム単気筒エンジンという物は例外なく始動性の悪さがあります。
シェルパも例に漏れず、冷間時はチョークを引いてもすぐにはかかりません。
数秒間セルを回し続けてようやくかかるかな、という印象でした。
もう1つは、Dトラッカーのインプレでも紹介しましたが、エンジン、ヘッド内のカムジャーナルが弱い事です。
これはエンジン設計がそもそもの原因なのでしょうが、カムチェーンが伸びるのが早い事もカムジャーナルを痛める事に拍車をかけている印象を受けます。
カムチェーンが伸び始め、カラカラと音が出始めましたら、カムチェーンテンショナーを手動できつくするのではなく、素直に新品カムチェーンへ交換する事がこのエンジンを長持ちさせる秘訣だと感じます。
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6.上がりのバイクになり得るか
総合的にみての上がりのバイクになり得るかという点ですが、スーパーシェルパは軽量コンパクトで取り回しがし易く、非常に気楽に乗り出す事が可能で、回せば比較的キビキビ走ってくれます。
高速道路の巡行も250トレール車の中では比較的余裕があります。
しかしながら、1速がスーパーローギア過ぎてアタック以外では非常に使いにくい点と、始動性の悪さ、エンジンヘッドの耐久性に難を感じます。
その辺りがストレスとなってくると思いますので、上がりバイクになり得る可能性は高くはないのではないかと感じます。
スーパーシェルパはスーパーローギアでの林道ゲロアタックも可能で、高速道路も比較的無理なく走行可能です。
そのような車種はなかなかありませんので、そういう視点ではKawasakiは面白いコンセプトの車種を作ってくれたと感じますし、非常に貴重な車種かと思います。
当時売れていたセロー225の苦手だった高速走行を、余裕をもってこなす車種を作ったら売れるのではないか、と考えたのではないでしょうか。
林道好きな筆者はこういう一味変わった車種はわりと好きです。
zzr1200romichannel.hatenablog.com
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最後まで読んで頂きましてありがとうございます。
次回は他社種をインプレしていこうと思います。