今回はDR-Z400のインプレです
↑↑DR-Z400Sのモタード仕様になります。
DRZ400のスペック等詳細が紹介されています
↓↓
bike-lineage.org
☆DR-Z400独自採点評価☆
横に立っての押し引き取り回し
★★★★★★★★☆☆
トルク感(加速力)
★★★★★★☆☆☆☆
パワー感(高回転の伸び)
★★★★★★★★☆☆
曲がり易さ
★★★★★★★★★★
疲れにくさ
★★★★★★★☆☆☆
上がりのバイクになり得るか
★★★★★★★★★☆
横に立っての押し引き取り回し
DR-Z400は装備重量(燃料、各部オイル、バッテリー)140kgの高回転型単気筒水冷エンジンを搭載した軽量トレール車です。
250トレール車と比較すると大柄で車高が高いので慣れるまでは多少大変に感じますが、慣れてしまえば250トレールと同じように扱えるようになると感じます。
ガレージからの出庫や、コンビニ等での向き変えも容易でストレスは感じません。
足着きは167cmの筆者でモタードホイール装着時(SM仕様)で両足爪先立ちバレリーナです。
オフロードホイール装着時(S仕様)ですとお尻をずらしてようやく片足爪先立ちですので、S仕様の場合は車高を下げないと筆者にはわりと厳しい感じです。
車体が軽くバランスも良いので筆者の身長でもモタード(SM)仕様なら普段使いには全く問題ない印象です。
トルク感(加速力)
高回転型エンジンですので低速トルクはそこまで太くはありませんが、250トレール車(セロー250やWR250)よりは太く、そこそこの粘りもあります。
低速の粘りがあるというのはオフロードでは非常に扱い易く助かりますし筆者はわりと重要視しています。
そして中回転~高回転のトルクの出方が半端ではなく素晴らしい加速をしてくれます。
高回転域に入ると2スト車のような2段階ロケット的な鋭い加速をしてくれます。
DRZは加速だけで言ったら以前所有していた690dukeといい勝負だと感じます。
軽量な分、現在ガレージにあるW800より加速は上な印象です。
正直実際走らせるまで筆者はここまで速いエンジンだと思ってはおりませんでしたので、度肝を抜かれたというかいい意味で裏切られた感じを受け感動を覚えました。
0~120kmまでの常用域の加速でしたら400クラスの中で4気筒を含めてもトップクラスかと思います。
かなり良いトルクの出方をしていますので大型(ミドルクラス)と同等の加速力がある印象です。
他の方がDR-Z400のインプレで「思っていたより速くない」というような内容を書いている方がおりますが、そんな事は御座いません。
その方が加速が鋭くなる高回転域まで回した事がないか、もしくは抜けが良すぎて低速トルクがスカスカの社外マフラーが装着されたDRZしか乗った事がないのではないのでしょうか。
パワー感(高回転の伸び)
加速力は大型ミドルクラス並みで400クラストップレベルですが、さすがに中型単気筒エンジンですので最高速はそこまでの伸びはなく160km前後といったところです。
しかしながら400cc、単気筒エンジン、オフ車ベースの装備重量140kg、という軽量車で最高速160km前後出るというのは素晴らしいと感じましたし、高速道路100km巡航に余裕があり120km巡航も可能ですので十分かと思います。
100km巡航が辛い250トレール車と比較すると俄然安定感がありますし余裕があります。
曲がり易さ
ハンドリングは変なクセもなく素直で、前後サスペンションも純正で調整の幅が広い高級品が装備されていますのでセッティングの自由度が高くヒラヒラと良く曲がってくれます。
ここはオフ車やモタード車の真骨頂といったところです。
ブレーキはSの場合SMよりもローターが小さいですが、軽量車なので普段使いには十分に感じます。
サーキットやジムカーナで使用する場合はSM用の大きなローターに交換した方が良さそうです。
疲れにくさ
軽量車で加速も良いのでストレスはあまり感じませんが、車高を落としていない場合は足着きが良くないため、信号待ち等では不安定で疲れるかと思います。
道路の轍等に気付かずに足を取られ引っくり返る可能性がありますので注意が必要です。
しかしながら高回転型エンジンにありがちな、回せ回せとエンジンに急かされる感が不思議と感じません(WR250の場合はこの感覚が強く疲れました)
ですのでこの部分は下道を走る割合が大部分を占める筆者には個人的にかなり評価出来るところかと感じました。
ちなみにWR250は250クラスではトップクラスに速い車種ですが、DR-Z400はWR250の3倍速いイメージです。
3倍は言い過ぎですがWRとは次元の違う速さを感じます。
余談
↑↑S仕様時のオフホイール
実をいうと筆者は昔からスズキ車が苦手で敬遠してきました。
試乗会ではR1000Rや隼、SV650等様々なスズキ車に乗らせて頂きまして、中には好印象な車種も御座いました。
しかしながら昔からスズキ車は整備性がいまいち良くないイメージが強くこれまで自分で所有した事がほぼありませんでした。
しかしこの度たまたまDR-Z400を入手する機会が訪れましていざ走らせてみますと、なんと素晴らしいエンジンなんだと感動しました。
公道、峠最速と言われているのも頷けます。
低速コーナー(~100km)メインの大概の日本の峠では最速クラスかと思います。
上手い大型ライダーがあえて大型に乗らずに250でもなく、わざわざ車検のある400ccという中途半端な排気量であるDR-Z400をセカンドやメインで好んで選ぶ理由が分かった気がします。
個人的にDRZ400はスズキ社の最高傑作ではないかと感じます。
数えきれない程様々な車種を乗り継いできたライダーにとって、DRZ400は車格、重量、加速、最高速、ハンドリング、エンジンフィーリング、と全てがちょうど良い高いレベルで調和しているのではないかと感じられるのではないでしょうか。
たしかにキャブレターは外しにくく、プラグもタンクまで外さなければ交換出来ない、と整備性はスズキ社らしくいまいちな部分もありますが、その整備性を吹き飛ばす程DRZには良いところがあるように思えます。
上がりのバイクになり得るか
加速は大型ミドルに匹敵する程抜群で、軽量トレール車ですが高速道路での120km巡航も可能です。
フレームもサスペンションも豪華で素晴らしく、良く曲がり良く止まります。
ホイールの入れ換えによりオフロードもオンロードもどちらのシチュエーションも楽しむ事が可能です。
400ccですので車検があるのは250トレールと比較するとネックにはなりますが、年々自賠責保険料等が値下がりしておりますので自分でユーザー車検に持っていける方でしたら車検費用は現在2万円でお釣りが来る状態です。
テスター屋で光軸だけ出してもらう場合もありますが、それでも+2000円ですので250トレール車の維持費と比較してもそれ程大差ないどころか、筆者はメリットの方が大きい印象を受けます。
そう思える程DR-Z400はどのシチュエーションでも不満なく楽しめる素晴らしい車種に感じました。
レーサー譲りの高回転型エンジンですが、690dukeのような致命的なエンジンの欠陥や持病もなく、DR-Z400は上がりバイクになりえる可能性が大いにあると感じられるバイクです。
中型バイクですので大型バイクのように見栄を張れないという点は欠点になり得るかもしれませんが、その辺りは大型を走らせて10年、20年と経てばもうどうでも良くなってくると思いますから大した欠点にはならないかと感じます。
これまで筆者の上がりバイク筆頭はセロー250、次点にW650(W800でも可ながら続けていきます。
追記 2022.10.6
現在もDR-Z400をメイン機として楽しんでおります。
車検場に持っていく時に市販の180mmヘッドライトに換装したのですが、そのままこのヘッドライトを気に入ってしまい倉庫に転がっていたバイザースクリーンまで付けてしまいました。
タイヤはモタード仕様の17インチホイールにしてあるのですが、現在わざわざ17インチ用のブロックタイヤを履かせて変態仕様にしています。
いつの間にかIRCから17インチのチューブレスブロックタイヤ(うちのDRZのホイールはアウテックスTL化済み)が発売されていたので履かせてみました。
通常の21インチのブロックタイヤと比べるとやはり太いので若干ハンドリングが切れ込む感はありますが、17インチでよくあるリアタイヤをフロントに履かせた場合よりも遥かに乗り易く感じます。(以前造ったVTRブロックタイヤスクランブラー仕様で経験済み)
このタイヤは普通の林道程度ならなんなく走れますし、オンロードでの食いつきも悪くないのでどちらもそれなりに楽しめています。
乗り始めて数ヶ月経ちますがDR-Z400は特に不満がなく多少お尻が痛くなるのが早いくらいで、本当に素晴らしいエンジンを積んだオールジャンル楽しめる最高のオートバイという印象です。
これからもDR-Z400の検証を続けていこうと思います。
最後まで読んで頂きましてありがとうございました。
気に入って頂けた方は是非他の車種のインプレもご覧になって下さい。
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こちらは筆者が愛用しているおすすめ整備グッズです。
こちらは筆者愛用のシリコン性液体ガスケットです。いくつか試しましたがこちらのワコーズ製が一番使い易く、排気漏れからオイル漏れやゴム部品(インシュレーターやパッキン)補修まで様々な用途に使えて非常に便利です。
ワコーズ製品は多少高価ですが一本持っておけば常温保存で数年使えますので費用対効果は抜群です。色も半透明ですのではみ出しても目立ちにくく非常に使い勝手が良いです。整備に興味ある方は買わなきゃ損な万能ガスケットです。
こちらは筆者愛用の耐ガソリン性の油性液体ガスケットです。前記のワコーズガスケットメイクはシリコン性ですので耐油性は強力ですが耐ガソリンではありませんので燃料には弱いです。こちらは耐ガソリンに特化した製品ですので燃料が流れるキャブレターのパッキン補修などにはこちらを使っています。硬化も早くキャブの燃料漏れに効果抜群です。色もグレーなのではみ出ても目立ちません。よくある茶色の目立つ色ですと錆のように見えて非常に汚く感じます。こちらは常温ですと固まり易いので冷蔵庫で保存しています。こちらの耐ガソリン油性ガスケットと前記耐油シリコンガスケットを持っていれば大抵の整備には事足りますので他のガスケットは必要ないと感じます。
こちらはキャブレター用です。安価でサイズも豊富で1セット持っていると非常に助かります。
こちらは筆者愛用のエアポンプです。ゲージ付きで高圧タイヤのロードバイク用ですので勿論オートバイにも使えます。たまにショップで窒素を入れるよりも毎週家で規定値の空気を入れた方がハンドリングが良好になる印象です。高圧ですのでタイヤ交換時のビードも上げてくれます。チューブタイヤは勿論、チューブレスタイヤのビードまで上げてくれますのでコンプレッサーいらずの優れもので長年重宝しています。各メーカー色々ありますがパナレーサーが耐久性が有りおすすめです。
こちらは筆者愛用の燃料添加剤です。給油ごとに30mL程入れています。フューエル1と同等の成分でキャブレター内やインジェクター、ピストンまで綺麗にしてくれます。長年使っておりますが抜群の効果でフューエル1よりも安価でコスパが良く非常におすすめです。
こちらは筆者愛用のスマホホルダーです。スマホカバー&リング付きでも入る優れものなので激しくおすすめします!15mmの厚さのスマホが入った時はめっちゃ感動しました。今でも重宝しています。
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