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オーバーフロー?キャブレタードレンボルト(スクリュー)交換・部品番号12R-14191-00

今年は花粉症が余りにも酷いですね。

出来るだけ家から出たくないPCをのでPCを触る機会が増えた筆者です。

うちのワンコも花粉症なのか猛烈にジタバタしています。

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なんと花粉症の季節である数カ月間は日本の生産性が著しく落ちるというデータが出ているようですね。

これほどまでの被害が明らかになっているのなら政府にはなんとかしてもらいたいものですが。

現在国内にあるスギは今後100年間は花粉を飛散し続けるそうですよ。

外国産木材や医薬品メーカーやら大人の事情があるのでしょうが、夏は酷暑、冬は寒波、春は花粉、物価高、エネルギー価格高騰、と日本という国は年々暮らしにくい国になっている事は紛れもない事実かと思います。

そしてバイク好きがバイクに気持ち良く乗れる季節というのはここ数年秋のほんの数週間程しかなくなってしまっているように感じ悲しくなります。

キャブレターから燃料漏れ

さて先日キャブレターを分解洗浄して組み直したセローの始動をしてみようとコックを開いたところ、フロート室のドレンボルト(スクリュー)からポタポタと燃料をお漏らししているのを発見しました。

パッキン(Oリング)の話

筆者の経験上キャブレターから燃料がお漏らししている場合の原因のほとんどはバルブシートのパッキン(Oリング)かフロートバルブの劣化による燃料過供給によるオーバーフローです。

フロートバルブ自体の劣化よりもバルブの奥にあって気付きにくいバルブシートの方のパッキン(Oリング)の劣化が原因の方が割合的には多い印象です。

みなさんお漏らしするとフロートの高さが狂って漏れていると勘違いしがちですが、今までフロート高が狂って漏れている車両はほとんどなかったのでまずはバルブとバルブシートを外してゴムパッキンの劣化を疑う事が先決かと個人的には思います。

バルブシート付近から燃料が入り込んでいる限りフロート高をいくら調整しても燃料はオーバーフローしてしまうのでお漏らしは止まりません。

下手にフロート高を弄ると元の位置に戻す事が困難になりますのでフロート高は出来るだけ触らない方が無難に感じます。

こちらのキャブレターは点検時にフロートシートのパッキン(Oリング)が多少痩せていたので事前に交換済みでした。

といいますが筆者が所有する車両でキャブレターをばらす必要がある場合はだいたいリスク回避の意味合いでバルブシートのパッキンは事前に交換してしまいます。

こちらは筆者が使っているゴムパッキン(Oリング)セットです。

様々な大きさが入っていて耐久性もあり使い易く安価で持っていると非常に便利です。

ドレンボルト(スクリュー)

今回不具合があるのは画像の赤丸部分です。

ボルトが妙に奥まで入り込んでいます。

以前こちらのキャブレターをばらして点検している時にドレン抜きの穴が耐ガソリン性の液体ガスケット(茶色のやつ)で出口を塞いであったのでもしかしたら何か不具合があるのかなと思っていました。

不思議に思いながら使われていたガスケットは点検時に綺麗に除去していました。

なるほど、ここからお漏らししていたから以前の所有者が液体ガスケットで穴ごと塞いでしまっていたのか。

前回書いたブレーキマスタータンク点検窓(サイトグラス)交換の記事で点検窓がボンドでガチガチに固められていたと書きましたが、前の所有者は何か不具合を見つけると固めて塞いでしまうのが好きな方だったようです。

筆者はその場しのぎが嫌いで原因を追究して改善したい性格なのでこういう箇所は見て見ぬふりは出来ませんのでしっかり直していきます。


こちらが外したドレンボルト(スクリュー)です。

ドレンボルトにバネが付属しているのは見た事がないので怪しさ全開です。

バネを外すとこんな感じです。

エアスクリューもしくはパイロットスクリューにそっくりに感じます。


純正部品注文

汎用品で合う形状を探すのは至難の業かと思いましたので今回は素直に純正品を注文しました。

部品番号は12R-14191-00です。

ネット注文ですとこのような小さな部品は部品代は安いですが部品代よりも送料の方が高いので勿体なく感じますが仕方ないですね。

この年代頃に製造されたヤマハ系車両の純正キャブレター用の純正汎用ドレンボルトのようです。

購入したのはこちらになります。

不具合品と純正部品の比較

元々装着されていたボルトと比べてみますと純正部品の方はネジ山が長く切ってありバネを取り付けるスペースはありません。

そしてネジ山の径とピッチは同じですが純正部品の方が先端のテーパー部分が太く角度もあります。


部品交換後

純正部品に交換後コックを開きフロート室に燃料を貯めてみました。

純正部品は無駄に奥まで入り込まずにしっかり当たっている感がありました。


まとめ

数十分経ってもお漏らしする様子は見られませんので、今回のお漏らしの原因はドレンボルト(スクリュー)が規格違いの合っていない部品だったためという事でした。

ネジ径とピッチが同じで多少形状も似ていましたので前所有者かもしくはもっと前かどこかのタイミングでドレンボルトが入れ替わってしまったのではないかと思います。

今回は原因が分かり燃料漏れを改善出来ましたので安心出来ました。

似たような形状のボルトでネジ径も同じであったとしても用途をなさない物もある、という事が分かり勉強になりました。

とりあえずボンドや液体パッキンで不具合を塞いで隠してしまうのだけは勘弁してほしいです笑。

こちらは筆者の過去記事になります!
zzr1200romichannel.hatenablog.com
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こちらは筆者愛用のおすすめ整備グッズです

こちらは筆者愛用のシリコン性液体ガスケットです。いくつか試しましたがこちらのワコーズ製が一番使い易く、排気漏れからオイル漏れやゴム部品(インシュレーターやパッキン)補修まで様々な用途に使えて非常に便利です。
ワコーズ製品は多少高価ですが一本持っておけば常温保存で数年使えますので費用対効果は抜群です。色も半透明ですのではみ出しても目立ちにくく非常に使い勝手が良いです。整備に興味ある方は買わなきゃ損な万能ガスケットです。

こちらは筆者愛用の耐ガソリン性の油性液体ガスケットです。前記のワコーズガスケットメイクはシリコン性ですので耐油性は強力ですが耐ガソリンではありませんので燃料には弱いです。こちらは耐ガソリンに特化した製品ですので燃料が流れるキャブレターのパッキン補修などにはこちらを使っています。硬化も早くキャブの燃料漏れに効果抜群です。色もグレーなのではみ出ても目立ちません。よくある茶色の目立つ色ですと錆のように見えて非常に汚く感じます。こちらは常温ですと固まり易いので冷蔵庫で保存しています。こちらの耐ガソリン油性ガスケットと前記耐油シリコンガスケットを持っていれば大抵の整備には事足りますので他のガスケットは必要ないと感じます。

こちらは筆者愛用のエアポンプです。ゲージ付きで高圧タイヤのロードバイク用ですので勿論オートバイにも使えます。たまにショップで窒素を入れるよりも毎週家で規定値の空気を入れた方がハンドリングが良好になる印象です。高圧ですのでタイヤ交換時のビードも上げてくれます。チューブタイヤは勿論、チューブレスタイヤビードまで上げてくれますのでコンプレッサーいらずの優れもので長年重宝しています。各メーカー色々ありますがパナレーサーが耐久性が有りおすすめです。

こちらは筆者愛用の燃料添加剤です。給油ごとに30mL程入れています。フューエル1と同等の成分でキャブレター内やインジェクター、ピストンまで綺麗にしてくれます。長年使っておりますが抜群の効果でフューエル1よりも安価でコスパが良く非常におすすめです。

こちらは筆者愛用のスマホホルダーです。スマホカバー&リング付きでも入る優れものなので激しくおすすめします!15mmの厚さのスマホが入った時はめっちゃ感動しました。今でも重宝しています。

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