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ブレーキマスタータンク点検窓(サイトグラス)交換とエア抜き

今年も花粉の季節が始まりましたね。

今年は飛散スタートが早く量も多いようで憂鬱です。

出来る事なら外で作業したくはないところですが、家に籠っていては作業が進まないのでガレージを締め切り渋々作業しております。

換気のためにずっと締め切る事は出来ないのでやはり花粉は喰らってしまいますね。

しかしながらずっと屋外で作業よりはマシかとは思いますので渋々マスクしながらやりました。

うちのワンコはリビングでジタバタしております。

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さて先日はこちらのセロー225のブレーキマスタータンクの点検窓交換作業を行いました。

セミレストア中とブレーキフルードが悪さをしますので外装は外したままにしてあります。

タンクを外すのが面倒な場合はタンクをウエスやタオル等で覆うのが安全です。

ブレーキフルードは塗装を腐食してしまうヤバイやつです。

筆者が整備作業の中で一番嫌いな憎き液体です。

本当にくそフルードと呼んでも差し支えない液体に思えます。

もう西暦2023年にもなるのだから車体に害のないブレーキフルードを是非作ってもらいたいものです。

もし車体のどこかに垂れた場合はすぐに水で流してから拭き取らなくてはなりませんので非常に面倒です。

ブレーキマスタータンク点検窓(サイトグラス)交換

点検窓(サイトグラス)とはこちらの樹脂と金属とゴムパッキン(Oリング)がセットになっているパーツですね。

樹脂部品ですので腐食性が特徴であるブレーキフルード液にやられてしまい経年劣化でヒビや穴が空きフルードが漏れ出してきます。

だいたい10年も経てば劣化して膨み20年経てばヒビが入る印象ですので消耗品として交換しなくてはなりません。

もう少し耐久性が高い部品を使ってもらいたいところですが、メーカーからしたら10年経ったら新車を買ってくれという事なのですかね。

点検窓(サイトグラス)外し方

点検窓を外す前の画像を撮り忘れましたが、窓全体が半透明のボンドでガチガチに固めてありましたので経年劣化でヒビが入りフルードが漏れ出していたのを前所有者が見つけボンドで応急処置をしたのだと思われます。

ブレーキタンクを見るとフルードが漏れて全体的に塗装を腐食していますのでわりと漏れが酷かったのが分かります。

窓を外す時は裏からマイナスドライバーとハンマーで叩けば外れてくれます。

セロー225のような古い年式のバイクですと窓の穴が縦穴で狭いため少々やりにくいですが出来るだけタンクに傷が入らないように外しました。

この樹脂部品は高い純正品を注文しなくてもアマゾン等で汎用品が数個セットで安く売られていますのでそちらで十分事足りるかと思います。

筆者はずっと汎用品を使っておりますが大差はないので常時いくつかストックしてあります。

こちらが安いようです。

注意点1

フルードが一滴でも車体に垂れると悲惨な事になりますので近くにあった適当な袋を被せています。

この液体の性悪なところは塗装面に付着するとすぐには反応せずに数十分経過後に塗装が剥離してくるという時間差があり、車体に付着していても見た目では普通のその辺のオイルと見分けがつかないところにあります。

匂いをかげばフルード独特の匂いがありますので気付きますが、異変を感じて匂いを嗅いでいる時点でもうすでに腐食が始まっていて手遅れになっている事が多い印象です。

口が悪くなりますが、こいつはマジでクソな液体です。

点検窓取り付け

こちらは点検窓交換後の画像です。

ゴムパッキン(Oリング)を先に入れてから樹脂部品を入れていきます。

バイス(万力)があれば圧入出来ますが、筆者はバイスを所持していませんのでいつもハンマーで叩いて入れています。

最初は適当な木片を使って叩いていましたが、慣れてきたら木片無しでも傷が付かずに早く出来ますので最近は直接叩いています。

タンクの淵とツライチになったら交換完了です。

ブレーキフルードエア抜き

点検窓を交換するという作業はわりと簡単なのですが、一緒に付いてくるのがこのエア抜きという作業ですね。

その都度フルードを抜かなくてはならない事もこの点検窓交換作業を面倒な作業にしてしまっていると感じます。

前所有者が点検窓が劣化しても交換せずにボンドでガチガチに固めてしまった気持ちも分からなくもありません。

なんせブレーキフルードは最低な液体ですからね。笑

筆者も出来る限り触りたくはないです。

注射器でキャリパー側からフルードを圧入する方法もありますが、以前使った注射器がどこかにいってしまって全然見つからないので今回は注射器を使わないやり方でやりました。

タンクにフルードを入れてからレバーをカチカチ握っていくとタンク下の穴からプクっとエアーが出てきます。

小さい方の穴はエアーが穴にくっついて上って来ないので竹串を使ってつつくと早く抜けてくれます。

レバーをカチカチしながらホースを叩いたりゆすったりしながらエアーを上に移動させています。

下側ホースも同様にカチカチしながらしつこくゆすります。

エア抜き完了

エアーがだいぶ抜けてくるとエアーが細かく小さくなってきます。
小さなエアーが出なくなるまでまたしつこくカチカチします。
エアーが抜けてくるとレバーが重くなってきますので、通常時まで重くなったら規定量までフルードを補充して蓋とパッキンをはめてエア抜き完了です。

この車体はエアーがわりとスムーズに抜けてくれたのでそんなに時間がかからず終われました。

抜けにくい車両の場合は数時間頑張ってもなかなか完全に抜けてくれないので今回は助かりました。

引き続きセローの整備を続けていきます。

いやぁ何度やってもフルードは好きにはなれませんね。笑

こちら筆者の過去記事になります。
zzr1200romichannel.hatenablog.com
zzr1200romichannel.hatenablog.com
zzr1200romichannel.hatenablog.com
zzr1200romichannel.hatenablog.com
zzr1200romichannel.hatenablog.com

こちらは筆者が愛用しているおすすめ整備グッズです。

こちらは筆者愛用のシリコン性液体ガスケットです。いくつか試しましたがこちらのワコーズ製が一番使い易く、排気漏れからオイル漏れやゴム部品(インシュレーターやパッキン)補修まで様々な用途に使えて非常に便利です。
ワコーズ製品は多少高価ですが一本持っておけば常温保存で数年使えますので費用対効果は抜群です。色も半透明ですのではみ出しても目立ちにくく非常に使い勝手が良いです。整備に興味ある方は買わなきゃ損な万能ガスケットです。

こちらは筆者愛用の耐ガソリン性の油性液体ガスケットです。前記のワコーズガスケットメイクはシリコン性ですので耐油性は強力ですが耐ガソリンではありませんので燃料には弱いです。こちらは耐ガソリンに特化した製品ですので燃料が流れるキャブレターのパッキン補修などにはこちらを使っています。硬化も早くキャブの燃料漏れに効果抜群です。色もグレーなのではみ出ても目立ちません。よくある茶色の目立つ色ですと錆のように見えて非常に汚く感じます。こちらは常温ですと固まり易いので冷蔵庫で保存しています。こちらの耐ガソリン油性ガスケットと前記耐油シリコンガスケットを持っていれば大抵の整備には事足りますので他のガスケットは必要ないと感じます。

こちらはキャブレター用です。安価でサイズも豊富で1セット持っていると非常に助かります。

こちらは筆者愛用のエアポンプです。ゲージ付きで高圧タイヤのロードバイク用ですので勿論オートバイにも使えます。たまにショップで窒素を入れるよりも毎週家で規定値の空気を入れた方がハンドリングが良好になる印象です。高圧ですのでタイヤ交換時のビードも上げてくれます。チューブタイヤは勿論、チューブレスタイヤビードまで上げてくれますのでコンプレッサーいらずの優れもので長年重宝しています。各メーカー色々ありますがパナレーサーが耐久性が有りおすすめです。

こちらは筆者愛用の燃料添加剤です。給油ごとに30mL程入れています。フューエル1と同等の成分でキャブレター内やインジェクター、ピストンまで綺麗にしてくれます。長年使っておりますが抜群の効果でフューエル1よりも安価でコスパが良く非常におすすめです。

こちらは筆者愛用のスマホホルダーです。スマホカバー&リング付きでも入る優れものなので激しくおすすめします!15mmの厚さのスマホが入った時はめっちゃ感動しました。今でも重宝しています。

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